手術後3ヶ月

2019年5月下旬。

退院してから約3ヶ月が経った。肝臓の値が悪くなった原因である抗生物質をやめたせいか鼻の治りが悪い。

鼻の奥に鼻水の濃くたまったものがあり、また非常に臭い匂いがする。

家の近くの耳鼻科に行ってみた。レントゲンや鼻の奥をスコープで覗いてもらった。先生曰く鼻の奥が炎症起こしているそして化膿しているとのことであった。

「いちど抗生物質を再開してみましょう」と言うことになり2週間抗生物質を飲むことを続けた。

その後、鼻はすごい勢いで回復をしていった。

抗生物質の凄さを改めて感じた。

2週間後また耳鼻科に再診。だいぶ改善していることであった。

このまま順調に治ってくれれば良いのだが…。

手術後2ヶ月半、退院2ヶ月後

2019年4月下旬

退院してから2ヶ月がたった。

体調は順調だが、肝臓の数値上昇の原因究明のための

禁酒は続けている。数えてみると2月から禁酒しているので

もう3ヶ月になる。

お酒を止めると、寝起きが非常に良い。また、入院中に体重が

減量したので、引き続き食事量を抑え、体重をキープしている。

入院中の少ない食事量で、人間というのは、この程度の量で生きられ

るのだと、これまで必要以上に多くの食事量をとっていたことに反省。

 

4月の上旬に東京医科大学の定期通院で血液検査。肝臓の値は、ほぼ正常値。

一項目だけ若干オーバー。この程度なら、過去の血液検査時にもあった値で

あるが、念のため、次回検診時(GW)まで禁酒を続けることにした。

 

先生曰く、やはり入院中に飲んでいた薬の影響(薬剤性肝炎)だったとの診断。

 

原因がはっきりしてほっとするものの、今後も同様の薬を飲むと肝炎を起こす

のかなと不安な気持ちもある。

 

鼻の調子は、ゆっくり改善している。毎朝鼻洗浄をしているが、2日一度は

鼻水の膿のような塊が出ることがある。

それと匂いが臭い。鼻の中でたまになんとも言えない臭い匂いがする。

蓄膿症の人にはある病状のようだが、いつになったら治るのか。

肝臓の影響で全て薬をやめたからなのか。

 

また、食事中に何か小石のような固いものが口にあたり、何かと思い取り出すと

歯の詰め物のような白いものが。。

歯に詰め物はないし、きっと手術で鼻の奥に穴を開け、それを閉じるときに使ったもの

が、自然と外れたのではないかと推察。

次回先生に聞いてみようと思う。

 

 

 

 

 

手術後1ヶ月

2019年3月上旬

東京医科大学病院で下垂体腺腫の手術を受け約一ヶ月。

退院してから2週間。

 

ほぼ日常生活を送れ、会社にも出社している。

 

一度、37度の微熱がでたが、他に感じる大きな体調の変化はない。

 

鼻洗浄は朝晩2回。洗浄すると、固めの鼻水というか、膿のかたまりのような

ものが出る。色は、初めは青みがかかっていたが、だんだん黄色、茶色になり

小さくなっている。

 

鼻は依然違和感がある。鼻は詰まっていないのに、風邪をひいた時のような

鼻声になる。何故なんだろう。鼻声になる理由は鼻水だけではないようだ。

 

もう一つ、血液検査の値が気になる。退院直前の血液検査では問題なかった

のに、肝臓の値が急激に悪くなっている。

先生に理由を聞いたところ、恐らく抗生剤やトリコールの影響ではないか

とのこと。退院後、毎日毎食後飲んでいた薬を全てやめることに。

 

もともと人間ドックで少し気にした方が良いと言われていた肝臓だけに

少し気になる。

因みに、入院前から続けていた禁酒は継続している。

 

東京医科大学病院 入院生活について

今回お世話になった東京医科大学病院について

今後入院される方々のために、参考に記載する。

 

場所は、丸ノ内線 西新宿駅直結、新宿からも徒歩圏内。

新宿の超高層ビル群のすぐそばで、ヒルトンホテルの隣。

 

2019年7月に竣工仕立ての新棟に引っ越すとのことだが、

ここでは現状の説明。大きくは変わらないと思われる。

 

地下にはローソンがあり、入院に関連する備品も多く備わっている。

営業時間は8:00-21:00。

面会時間は、11:30-20:30。

手術や入退院時は、この時間外も可。

 

病棟には、各階ロビーと食堂がある。ロビーには、飲み物の自動販売機があり、

東京医科大学病院オリジナルの水やお茶も購入できる。

食堂は、ここで食事が提供されるわけではなく、電子レンジとトースターがあるのみ。

漫画や本も共有で読めるようおいてある。

 

トイレ、手洗いは、清潔で数も十分。ペーパータオルは無料。

 

看護師は交代制で24時間常駐。何かあれば、すぐ駆けつけてくれる。

若いし、親切。中には男性の看護師もいる。

看護学校の生徒が研修で来ているのも散見できる。

 

お風呂場もある。朝、朝食後からその日のシャワーの予約ができる。

30分/人だ。介護が必要な患者は看護師がサポートしてくれる。

 

また、髪洗い場が別にあり、シャワーが浴びれない患者は頭だけ

洗ってもらうことも可能。

 

6人部屋は、テレビ、冷蔵庫あるが有料。テレビは8分で10円。

冷蔵庫は一日100円。カードを購入(保証金500円)し、チャージ

する。残額がある場合は退院時に精算。

 

起床は6:00、消灯は22:00。その後、小灯での読書等は許される。

 

看護師は8時と16時にシフトチェンジで交代。その際は、しっかり

引き継ぎが行われる。

他の科にも行くようで、顔なじみになった看護師も結構入れ替わる

ようだ。

 

夜間は、緊急の患者等あると結構機械音も含め、うるさくなる。

同じ部屋のイビキも結構きになる。

耳栓を持っていくことをお勧めする。

 

ご飯は、薄味であるが結構美味しい。量は男性には少し

少ないが、一日の総カロリーを1800-1900カロリーで収めるよう

コントロールされている。 ダイエットが間違いなくできます。

お米が美味しいと思った。

ご飯の振りかけが毎回はでないので、持参している人が多かった。

 

 

 

 

 

退院

2019年2月20日

 

2月7日に手術を行い、ICU経由、一般病棟で2週間、漸く

退院することになった。

一般病棟に戻って、熱があったのは最初の2日間。

血圧も下がり、3日目からは、自由に歩け、暇を持て余すように

なる。

心配された脳髄液の漏れもほぼなく、一安心。

(脳髄液が鼻から漏れる場合は、脊髄を通して排出させるという処置が

必要らしい)

不便なのは、蓄尿。下垂体には、尿の量を調整する機能があるらしく、

過剰にオシッコがでないか、毎日、体に取り入れた水分量と排出した

水分量の確認が必要。

利尿効果の高い、コーヒーは禁止。

 

自宅が近かったため、外出して家で食事をとる機会も許されたが、

家でも病院で渡された計測カップにて尿の量を確認する。

 

また、術後はMRIや CT、ホルモンの血液検査を行う。

 

自分の場合、手術で100%は腫瘍が取りきれず、1cm程度の腫瘍が

血と混ざって残存。これについては、退院後、どう落ち着いていくのか

経過観察しましょうとのこととなった。

 

ホルモン検査については、退院日に実施。結果は1週間はかかるとのことで、

足りないホルモンがあれば薬や注射で対応しましょうと、退院後、外来で

対応することになった。

 

2月20日に退院をした。

退院後に一番気をつけるのは、大量の鼻血。手術で穴を開け、塞いだところが

外れ、大量の鼻血がでたときには、救急車にて最寄りの耳鼻科に行くように

指示が出た。

 

 

感想としては、目は完全に視力、視野ともに復活。これが江戸時代であれば

失明していたのだと思えば、現代の医療技術に感謝。

腫瘍が一部残ったことも、先生は最善を尽くしてくれた結果と思えば、納得。

万が一、将来再発して腫瘍が大きくなれば同じ手術をすれば良いとのことで

そう不安はない。

 

下垂体というところは、生命維持のための色々なホルモンを出す司令塔。

自分の場合は、10年弱の時間をかけ、徐々に腫瘍が大きくなり、最近の

1年で視神経に影響を与え、視力、視野が悪化したものと思われる。

腫瘍が発生すれば、正常な下垂体に圧力を与え、何らかの影響を与えていた

はず。

この10年、体に起きた様々な変調は、全てかどうかはわからないが、この

影響はあったのだろう。

これからどう体調が変化していくのか、楽しみでもある。

 

 

病棟に戻る

2019年2月8日

一般病棟に戻る。両鼻には鼻タンポンが刺され、あそこは、オシッコチューブが

挿入され、左腕には点滴に繋がれているという状況。

37度から38度の間の熱が続く。

体として当然の反応だそうだ。

 

左足のかかと内側の痛みはいつのまにか消えている。

手術の効果の一つか?

ICU

2019年2月7日

 

ICUというと、テレビドラマの影響でビニールシートに囲まれた無菌室

のようなものをイメージしていたが、全く違う。

 

ここ東京医科大学病院では、患者通しは、一応カーテンでは仕切られているが、上部はツウツウ。

多くの看護師がバタバタ走り回っており、事務所の周りに患者がずらっと

寝かされ、何かあればすぐ駆けつけられる仕組みとなっている。

 

24時間、看護師さん一人が、2-3人の患者の対応を行うイメージ。

何か用事があるときは、ナースコールですぐに来てくれ、大変有り難い。

 

自分はというと、仰向け、角度20度の体制で安静状態。口は酸素マスク

をつけられている。点滴は2種類くらいを2-3時間の周期で交換。

 

痛みは何もないが、両鼻にタンポンを入れ呼吸はすべて口呼吸。

口呼吸がこんなに苦しいとは思わなかった。また、血なのか、体液なのか

口の奥を流れていく。

 

少し浅い眠りにつくと、それらが、口の上側に乾燥してこぶりついている

という始めての体験をした。

 

口呼吸がこれほど苦しいとは、驚きであった。

 

深夜は、至る所でピーピーピーピー。点滴切れや、何かを発信しているのだろうが

看護師があれだけ近くにいるならば、音量を小さくするなど工夫ができないもの

だろうか。うるさくて、少し寝入ってもすぐ起こされる。

 

しかし、看護師さんはすごい。女性の比率が圧倒的に高いと思われるが、ほんと

一晩中働いている。少しでも時間があると、何か伝票の打ち込みなのか、パソコン

を叩く音が聴こえていた。